小判の形をした金色に輝く栓抜きです。

裏面に刻まれている「松の緑」とは、高知県高岡郡日高村の松岡酒造が醸造していた日本酒です。
1990年（平成2年）に酒造業を廃止したようなので、現在は醸造されていません。

松岡酒造の酒蔵は、2004年（平成16年）に「松岡家住宅東酒蔵」「松岡家住宅西酒蔵」「松岡家住宅北酒蔵」として国登録有形文化財（建造物）に指定されています。
文化庁の解説文には、以下が記されています。

「松岡家住宅東酒蔵」
槽場の正面西側で槽場とＬ字型に接続する。桁行５間梁間３間半の土蔵造平屋建，桟瓦葺で，南北棟の切妻造，平入とし，前面に下屋を１間張り出し，内部北半を西酒蔵への通路に供する。外装は土佐漆喰塗，一部板張。醸造所敷地を取り囲む主要構成要素の一つ。
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004073

「松岡家住宅西酒蔵」
屋敷地の西端に位置する。南北棟，切妻造，桟瓦葺で，東酒蔵と並び建ち，東酒蔵内部から平側の入口に導かれる。桁行７間梁間４間規模の平屋建で，外周壁はバットレス付きのＲＣ造壁とする。酒蔵構造の発展過程を物語る遺構。他の酒蔵同様左瓦を使用。
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004074

「松岡家住宅北酒蔵」
槽場の北側に接し敷地奥に位置する。桁行８間梁間４間の規模を有する，土蔵造２階建，東西棟，切妻造，桟瓦葺，平入の土蔵で，他の酒蔵と同様に左瓦を用いる。外装は土壁で，北側の腰を羽目板付きの板張とし，基部には石を据える。屋敷内で最大規模の土蔵。
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004072